20世紀日本人名事典 「森 瑤子」の解説
森 瑤子
モリ ヨウコ
昭和・平成期の小説家
- 生年
- 昭和15(1940)年11月4日
- 没年
- 平成5(1993)年7月6日
- 出生地
- 静岡県伊東市
- 本名
- 伊藤 雅代
- 学歴〔年〕
- 東京芸術大学音楽学部器楽科(バイオリン専攻)〔昭和37年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- すばる文学賞(第2回)〔昭和53年〕「情事」,ルイーズ・ポメリー賞(第3回)〔平成3年〕
- 経歴
- 大学卒業と同時にバイオリンをやめる。広告会社に3年ほど勤務し、昭和39年英国人コピーライターと結婚。3人の娘を出産した後、35歳ごろから小説を書き、53年「情事」ですばる文学賞を受賞。その後「誘惑」「傷」が芥川賞候補作品、「熱い風」が直木賞候補作品となる。サガンの影響が強く、作者の身辺を題材にした作品が多い。他に「嫉妬」「夜光虫」「別れ上手」などの作品がある。平成4年「風と共に去りぬ」の続編、「スカーレット」(アレクサンドラ・リプリー著)の翻訳を完成させた。エッセイ、脚本も手がけ、シティ感覚豊かな売れっ子女流作家だった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報