(読み)うだち

精選版 日本国語大辞典 「梲」の意味・読み・例文・類語

うだち【梲】

〘名〙
① 梁(はり)の上に立てて棟木(むなぎ)を支える短い柱。つか。うだつ
書紀(720)仁徳元年正月(前田本訓)「桷(はへき)、梁(うつはり)、柱(はしら)、楹(ウダチ)(ゑかき)(かざ)らず」
② (「うだち」は妻壁だけにあったところから) 妻壁をいう。後世、妻壁を屋根より一段高くして家の格式を示したり、また、町家ではこれに袖壁をつけて防火用としたりしたが、それらをも称した。→卯建(うだち)

うだつ【梲】

〘名〙 「うだち(梲)」の変化した語。〔運歩色葉(1548)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【卯建】より

…卯立,梲とも書く。古くは梁の上にたつ束柱を意味した。…

※「梲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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