袖壁(読み)そでかべ

精選版 日本国語大辞典 「袖壁」の意味・読み・例文・類語

そで‐かべ【袖壁】

〘名〙 門や入口などの両脇に付けた小形の壁。
※俳諧・崑山集(1651)九「袖壁にすがりて啼きやきりぎりす〈満成〉」

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デジタル大辞泉 「袖壁」の意味・読み・例文・類語

そで‐かべ【袖壁】

建物から外部へ突出させる幅の狭い壁。目隠し防火防音などのために用いる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の袖壁の言及

【壁】より

…壁の位置に関する名称としては,このほかに,窓台の高さより下部の腰壁,鴨居の高さより上部の小壁などがある。また,開口部まわりについて,開口部の上部のたれ壁,側部の袖壁などがあり,重層建物においては,上下階の開口部にはさまれる部分をスパンドレルspandrelと呼ぶことがある。
[壁の機能と種類]
 壁の機能は,適切な空間をつくり出すために音や熱,風,雨などのさまざまな因子を遮断したり反射したり,必要に応じ制御することである。…

【台目】より

…台目切のときは中柱を立てることが多い。そして中柱の袖壁の隅に釣棚を設ける。これを台目構えといい,利休が大坂の屋敷につくった三畳台目で初めて試みられたようである。…

※「袖壁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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