梅ヶ坪村(読み)うめがつぼむら

日本歴史地名大系 「梅ヶ坪村」の解説

梅ヶ坪村
うめがつぼむら

[現在地名]豊田市梅坪うめつぼ町・東梅坪ひがしうめつぼ町・きよう町・西山にしやま町・さかえ町・落合おちあい町・川端かわばた町・陣中じんなか町・平芝ひらしば町・栄生さこう町・高原たかはら町・若草わかくさ

かご川・伊保いぼ川が矢作川と合流する地点に位置する。平芝には、先土器時代の霊岩寺れいがんじ遺跡がある。「七州城沿革小史」によれば、建長六年(一二五四)に星野左近将監正勝が陣中城主としてこの地に居を構え、天文三年(一五三四)から三宅弾正義次以下四代が梅坪城主として在城。天正一八年(一五九〇)三宅康貞が武州瓶尻みかじりへ転封され、梅坪城は廃城となった。

天和元年(一六八一)の梅坪村高の由来(太田善市氏蔵)に「元和八年梅坪村分郷と成り、最上源五郎様へ高六百三拾七石余渡り申候」とあり、元和八年(一六二二)に挙母藩領と最上氏領の相給となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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