桜八幡神社(読み)さくらはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「桜八幡神社」の解説

桜八幡神社
さくらはちまんじんじや

[現在地名]庵治町 四通田

遠見とおみ(二三五・二メートル)南麓に鎮座し、祭神誉田別尊・足仲彦尊・息長足姫尊。旧郷社。宝蔵院古暦記(松浦文書)によると承平六年(九三六)一郷ごとに八幡を勧請し、諸社に別当を置いたとき、阿知あじ万願まんがん(満願寺)を別当としたとあり、阿地の八幡が当社にあたると考えられる。また古くは佐久良尾さくらお神社と称し、木花咲耶比売命を奉祀していたが、承和七年(八四〇)にさらに八幡神を配祀したともいう(庵治町史)

桜八幡神社
さくらはちまんじんじや

[現在地名]国東町鶴川 興導寺

田深たぶか川右岸に鎮座する。椎の巨木の多い境内は桜八幡神社社叢として県指定天然記念物。桜宮聖八幡宮・桜宮とも称され、文明一六年(一四八四)の棟札には桜宮とある。旧郷社。祭神は応神天皇・比売大神・神功皇后。保元二年(一一五七)創建という。中世飯塚いいづか城主田原氏の信仰厚く、正長元年(一四二八)親貞が神殿拝殿などを再建したのをはじめ、修復寄進がみられ、社領は一九町二反余であったという。天文一九年(一五五〇)頃と推定される三月五日の田原親実書状(興満文書)によれば、興導こうどう寺乗慶に、帰国祝儀として一〇〇疋を代参の如法寺十郎に進納すると伝えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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