桐沢村(読み)きりさわむら

日本歴史地名大系 「桐沢村」の解説

桐沢村
きりさわむら

[現在地名]小国町桐沢

法坂ほうざか村の北。集落は桐沢川と野又のまた川の合流する辺りの北岸にある。集落から東方へ桐沢峠越で小千谷おぢやへ古道が通じる。小国東組に属する。近世初めは元和二年(一六一六)から同四年の長峰藩領以外は高田藩領。天和元年(一六八一)幕府領、文久二年(一八六二)長岡藩領。正保国絵図に高一七二石余。天和三年の越後中将御領覚では高二二五石九斗余のほかに一三石六斗余の新田がある。

桐沢村
きりさわむら

[現在地名]大和町桐沢

荒山あらやま村の西、西は堂島どうじま新田、北は山地、南は水無みずなし川対岸の大倉おおくら村。永正六年(一五〇九)頃の六月二八日付上杉顕定書状写(雲洞庵文書)では、雲洞うんとう(現塩沢町)の希望によって同庵領頸城くびき郡の「刈田并福光」を「上田庄馬場郷内桐沢分」と交換している。正保国絵図に村名があり、高五六石余。天和三年郷帳では高五六石三斗余。宝暦五年(一七五五)の村明細帳(小千谷市立図書館蔵)では田三町五反余・畑二町三反余、家数一八、男五九・女五〇、馬四。農間稼に女は蚕を飼う。集落の北方要害ようがい(四七八・五メートル)山上に桐沢城跡がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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