桐原郷(読み)きりはらごう

日本歴史地名大系 「桐原郷」の解説

桐原郷
きりはらごう

和名抄」は諸本とも訓を欠く。天平二〇年(七四八)四月二五日の写書所解(正倉院文書)に「蒲生郡桐原郷」とみえ、渡来系の大友曰佐の一族が本貫地としていたことが知られ、戸口の大友曰佐広国が得度を申請している。承安元年(一一七一)一一月九日の小野為遠田地売券(長命寺文書)によれば、蒲生下郡桐原郷一三条一七里三二坪内の地が延暦寺の増善に売渡されているが、以後も当郷の地が何度か長命ちようめい(現近江八幡市)に施入されている(宝治二年一二月二六日「僧良覚田畠寄進状案」同文書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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