案者(読み)あんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「案者」の意味・読み・例文・類語

あん‐じゃ【案者】

〘名〙
思慮分別に富む人。また、知恵のすぐれた人。
曾我物語(南北朝頃)一「祐経下らんとて出で立ちけるが、あんじゃ第一の者にて、心をかへて思ひけるは」
② さまざまな物事に通じている人。博識家。
浄瑠璃・田村将軍初観音(1714)道行「鷹川蔵人秀治は文武二道のあん者にて、筆をっとり文章うるはしく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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