格率・格律(読み)かくりつ

精選版 日本国語大辞典 「格率・格律」の意味・読み・例文・類語

かく‐りつ【格率・格律】

〘名〙
① 世間に広く承認されて、行為の規準となるもの。また、それを簡潔にいいあらわしたもの。格言処世訓金言箴言(しんげん)
※俳諧・松窓句集続編(1835)序「はし書ふりましし一家の格律ありて」
② 近体詩。または広く、漢詩
※菅家文草(900頃)四「故釈逍遙一篇之三章、且題格律五言之八韻
③ (Maxime の訳語) 哲学で、証明の必要のない基本的な命題準則。特にカント哲学では、客観的、普遍的な道徳法則に対して、主観的、個別的な行為の規則をいう。〔哲学字彙(1881)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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