根締(読み)ねじめ

精選版 日本国語大辞典 「根締」の意味・読み・例文・類語

ね‐じめ【根締】

〘名〙
① 物の根もとをしめ固めること。
物事根本。中心。
※籾井家日記(1582頃)一「万端根しめの評諚あるべく候」
③ 移植した樹木の根もとをしっかりと固めること。また、その根もとの固めにするもの。
※自然と人生(1900)〈徳富蘆花〉湘南雑筆「伊豆石の三十貫目もあらうと云ふやつを家主と二人で転がして、根(ネ)じめにする」
④ 庭の立ち木や鉢植えの木などの根もとがゆるまないように根へあしらう小草の類。
人情本・春色梅児誉美(1832‐33)四「されど文永堂(ふみや)鉢植に、根〆(ネジメ)をよくせし福寿草
生け花で、さした花や枝の根もとをしめ、形を整えるためにさし添える草花など。
滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)三下「モシ花鋏は下にあらずに、そりゃ根〆(ネジメ)にせる蟹ぢゃもの」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android