柿山村(読み)かきやまむら

日本歴史地名大系 「柿山村」の解説

柿山村
かきやまむら

[現在地名]耶馬渓町深耶馬しんやば

山国やまくに川の支流山移やまうつり川の上流域の谷間や台地上にあり、東は宇佐郡定別当じようべつとう(現院内町)北西は山移村、南は玖珠くすもり(現玖珠町)、北は西谷にしだに(現本耶馬渓町)四囲が耶馬渓溶岩の絶壁となっていることから垣山の意であろう。「豊前志」に「土蜘蛛耳垂が住めりしは何地ぞと云ふに、柿山村の土岩屋と云ふ処の山腹に、昔土蜘蛛の住みきと云ひ伝えたる窟あり。横四間深十間にも余るべし(中略)上古土蜘蛛の住みけむ事は口碑も絶えたれど、実に残賊の住まむには甚要害善き地なれば、先此処ならむとぞ思ひ定むる」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android