染込・沁込(読み)しみこむ

精選版 日本国語大辞典 「染込・沁込」の意味・読み・例文・類語

しみ‐こ・む【染込・沁込】

〘自マ五(四)〙
液体匂い色素などがゆっくりと物の中に深く浸透する。中に深くしみる。しみいる。
浮世草子傾城禁短気(1711)三「黒木など取扱はせては、肌理(きめ)にしみこみ」
② (比喩的に) 人々の間や心の中などに次第に深くゆきわたる。しみいる。
仮名草子・都風俗鑑(1681)四「まつといひしのぶといはん行すゑのつらき涙もけふよりぞしると、いつのまにかはしみこむほどに」
文明論概略(1875)〈福沢諭吉〉六「此風俗は〈略〉普ねく日本全国の民間に染込みて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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