板倉政要(読み)いたくらせいよう

改訂新版 世界大百科事典 「板倉政要」の意味・わかりやすい解説

板倉政要 (いたくらせいよう)

江戸前期,京都所司代であった板倉勝重・重宗父子の在職中の施政と断訴を後人が編集・記録したもの。写本10巻。内容は,父子公事扱諸式(巻一),諸作法掟(巻二,三),洛中洛外惣町数人数両数改日記(巻四),法度書(巻五),公事捌(巻六~十)である。江戸前期の板倉父子による江戸幕府の京都支配を知るうえで,《板倉氏新式目》とともに重要な史料である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「板倉政要」の意味・わかりやすい解説

板倉政要
いたくらせいよう

板倉勝重,重宗父子の京都所司代在職中の裁判や施政についての概要を,慶長 12 (1607) 年から同 17年の間に,後人がまとめたもの。 10巻。『板倉伊賀守殿掟覚書』ともいう。名所司代として評判の高かった板倉父子の施政を知るのに便利な史料。国立公文書館そのほかに諸本が伝わる。『日本経済大典所収 (第4巻まで) 。

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世界大百科事典(旧版)内の板倉政要の言及

【板倉氏新式目】より

…《板倉父子公事裁許定書》《板賀州掟覚書》ともいう。この新式目は,《板倉政要》所収の〈父子公事扱諸式〉が後に潤色されたものと思われる。条数は,伝本によって出入りがあるが,60ヵ条前後。…

※「板倉政要」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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