松牟礼城跡(読み)まつむれじようあと

日本歴史地名大系 「松牟礼城跡」の解説

松牟礼城跡
まつむれじようあと

[現在地名]直入町上田北

せり川ダムに流入する馬門まかど川の支流二又瀬ふたまたせ川の左岸の松牟礼山上にあった中世の城跡。大友氏の庶流田北氏が拠った。天正一四年(一五八六)一〇月二八日の田北統周知行預ケ状(大友家文書録)に、「松牟礼下城」とみえ、島津義弘軍の豊後侵入の報により、合戦前に城主田北統員が島津軍に降ったとある。「薩藩旧記雑録」によると豊薩合戦の際に大友義統の供をした田北統員の留守を統員の養母家来が当城に籠城して、島津軍の攻撃から守ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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