松河原村(読み)まつがわらむら

日本歴史地名大系 「松河原村」の解説

松河原村
まつがわらむら

[現在地名]中山町松河原

おか村の西、下市しもいち川およびみや川の下流に位置する。下市川河口、岡村の海岸に接する所にある小丘(隠岐の神塚)付近は大坂おおさか湊とよばれた。汗入あせり郡に属し、拝領高四三〇石余。延享三年(一七四六)の古地高四六六石、うち永荒高引三斗余、新開高五九石余、土免五ツ二歩、請免四ツ九歩。藪役銀九匁、塩浜運上米一石五斗が課されていた。家数七〇、男一九五・女一八五、牛七〇・馬一二(「汗入郡御通筋村々厘付帳」門脇家文書)幕末の六郡郷村生高竈付では生高五四八石余、竈数八一。享保七年(一七二二)押平おしなら(現名和町)の平右衛門は、自分の高田たかた(現同上)上野うえの山の土地と、当村および西坪にしつぼ古御堂こみどう(現同上)の御立山との交換許可を得て開墾を始めることになった(在方諸事控)

松河原村
まつがわらむら

[現在地名]関金町松河原

大鳥居おおとりい村の西に位置する。拝領高は六二五石余、本免は六ツ三分。藪役銀四三匁を課されていた(藩史)。享保一九年(一七三四)の地方並寺社改帳(南谷村役場旧蔵文書)によれば高六七九石余、田畑合計四八町七反余で、家数六三、人数三六七(男一九九・女一六三・神主家内三・座頭二)。幕末の六郡郷村生高竈付では生高七七一石余、竈数七九。小倉おぐら山の鉄山は天保年間(一八三〇―四四)から明治中期まで操業した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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