東田辺村(読み)ひがしたなべむら

日本歴史地名大系 「東田辺村」の解説

東田辺村
ひがしたなべむら

[現在地名]津山市東田辺・山方やまがた

南北に細長い村で、西北条さいほくじよう郡に属する。東は東南条とうなんじよう東一宮ひがしいちのみや村、南は西一宮村、北端に標高六五九メートルの黒沢くろさわ山がそびえる。弘治三年(一五五七)仮託の美作国献上記(美作古簡集)に「田辺郷 材木五千本 進上 浦上諸名」とある。

元禄一一年(一六九八)以後も津山藩領。正保郷帳では田方三三二石余・畑方六七石余、元禄一〇年の美作国郡村高辻帳では四九四石余で、うち改出高七二石余・開高二三石余。山方と原方に分れ、文政元年(一八一八)の津山領郷村帳によると山方二〇五石余・原方二八九石余。「作陽誌」では六八戸・三九七人、天保九年(一八三八)の津山藩領郡村記録では山方二二戸・九二人、原方三九戸・一五七人。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報