東本郷村(読み)ひがしほんごうむら

日本歴史地名大系 「東本郷村」の解説

東本郷村
ひがしほんごうむら

[現在地名]岡崎市東本郷町

矢作川右岸の沖積地がしだいに広大となる自然堤防上にある。これはかつて矢作川右岸の二支流によって、その中間に形成されたものである。西隣の西本郷とともに「和名抄」に載る碧海あおみ谷部はせべ郷の故地とみられる。北は暮戸くれど村、東は東本郷村東分、西は西本郷村・冨永とみなが村、南は筒針つつばり村・西牧内にしまきうち村。中世植村持益当地に居住し、松平五代長親に出仕している(寛政重修諸家譜)

近世初め岡崎藩領であったが、寛文四年(一六六四)藩主水野忠善の弟忠久の旗本領となって明治に至る。天正年間(一五七三―九二)に東西本郷村に分れた。寛永郷帳の村高は六七〇石余。文政八年(一八二五)北東の地域が東本郷村東分と称し、三一七石余の分村状態となり、残りは東本郷村あるいは西分と称した(東本郷区有文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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