東宮鉄男(読み)とうみや かねお

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「東宮鉄男」の解説

東宮鉄男 とうみや-かねお

1892-1937 大正-昭和時代前期の軍人
明治25年8月17日生まれ。昭和3年奉天(現瀋陽(しんよう))駐屯の独立守備歩兵第二大隊中隊長のとき,張作霖(ちょう-さくりん)爆殺事件に関与。その後関東軍司令部付(満州国軍政部顧問)となり,満蒙開拓移民を推進した。昭和12年11月14日杭州で戦死。46歳。陸軍大佐。群馬県出身。陸軍士官学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の東宮鉄男の言及

【張作霖爆殺事件】より

…関東軍の河本は満州制圧の好機が去ることに焦慮し,張を謀殺して武力発動のきっかけを作ろうと画策した。河本の指示で,独立守備隊の東宮鉄男大尉が指揮をとり,瀋陽駅のすこし手前で京奉線と交差する満鉄線の陸橋付近に工兵隊の手で爆薬をしかけ,6月4日午前5時23分そこへさしかかった張の特別列車を爆破した。東宮は雇い入れてあった中国人苦力(クーリー)2名を殺し,国民革命軍の密書をもたせ,彼らの犯行であるように装った。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」