東出雲町(読み)ひがしいずもちよう

日本歴史地名大系 「東出雲町」の解説

東出雲町
ひがしいずもちよう

面積:四二・六四平方キロ

八束郡の南東部に位置し、北は中海に面する。東は安来市、南は能義のぎ広瀬ひろせ町、西は八雲やくも村・松江市。南部には京羅木きようらぎ(四七三メートル)星上ほしかみ(四五三・七メートル)宝満ほうまん(一四七メートル)などの中国山地末端の山々が連なり、京羅木山や星上山頂からは中海・宍道湖などが一望できる。東部を星上山を水源とする意東いとう川が、中央部をいちはら川が北流、西部意宇いう川が北東流し、いずれも中海に注ぐ。集落は各河川が形成する谷底平野と中海沿岸部にあり、とくに揖屋いや地区に集中する。町の北端部、中海沿いを東西に国道九号とJR山陰本線が通り、揖屋駅がある。出雲郷あだかえには弥生時代後期の水田遺構が検出された夫敷ふしき遺跡があり、松江市大草おおくさ町付近の出雲国府跡が発掘されるまでは国府推定地の一つであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報