朱鶴齢(読み)しゅかくれい(英語表記)Zhū Hè líng

改訂新版 世界大百科事典 「朱鶴齢」の意味・わかりやすい解説

朱鶴齢 (しゅかくれい)
Zhū Hè líng
生没年:1606-83

中国,明末・清初の学者詩人。江蘇省呉江県の人。明末に県学の学生,1644年の清朝新政権成立後は出仕せず,複雑な心のうちを詩に託する一方銭謙益に師事して杜甫詩の注釈従事,つづいて晩唐の李商隠の人物と詩を再評価して《李義山詩集箋注》を刊行,李詩解釈学の基礎をきずいた。のち友人顧炎武の勧めにしたがって《書経》《詩経》《春秋左氏伝》など経書の考証学に転じた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android