本間家本邸(読み)ほんまけほんてい

日本歴史地名大系 「本間家本邸」の解説

本間家本邸
ほんまけほんてい

[現在地名]酒田市二番町

明和五年(一七六八)三代本間光丘が幕府巡見使の庄内視察に備え、藩の許可を得て宿泊所としてほん町一丁目本間問屋前に新築、のち本邸とした。建物は二千石格の旗本屋敷の規模を有し、正面南側本町通に長屋門一棟(桁行一七・九メートル、梁間四・五四メートル、桟瓦葺)、東堀側に薬医門を設け、白壁で囲む。母屋は桁行三三・六三メートル、梁間一六・五一メートル、平屋建・書院造、桟瓦葺。式台付玄関に書院造の表座敷・下座敷がある。昭和二〇年(一九四五)一〇代目が別邸に移るまで本間家本邸であった。長屋門一棟も含め県指定文化財。本間宗家の祖は越後の出身で本間主計といい、永禄年間(一五五八―七〇)酒田に居を定め、曾孫の主計光定は酒田三十六人衆の一人となった。原光は元禄二年(一六八九)一六歳のとき本町一丁目に分家して新潟屋を名乗り、古手染物金物などを扱い当本間家の初代となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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