本郷真砂町(読み)ほんごうまさごちよう

日本歴史地名大系 「本郷真砂町」の解説

本郷真砂町
ほんごうまさごちよう

[現在地名]文京区本郷一―二丁目・同四丁目

明治二年(一八六九)本郷真光寺ほんごうしんこうじ門前・本郷二丁目代地と古庵こあん屋敷を合せて成立。同五年に旧信濃上田藩松平(藤井)家上屋敷および旧上野高崎藩松平(大河内)中屋敷など周辺の武家地や桜木さくらぎ神社を編入した。上田藩の上屋敷が置かれた場所は、かつて先手組の組屋敷であったが、元禄一六年(一七〇三)火事焼失、その後、武蔵岩槻藩小笠原家(のち肥前唐津藩主)の屋敷が置かれ、安政五年(一八五八)上田藩の上屋敷に転じ、幕末に至った(沿革図書など)。高崎藩の中屋敷があった場所は寛文―延宝年間(一六六一―八一)には三河岡崎藩水野家の上屋敷となっているが(寛文新板江戸絵図・延宝江戸方角安見図など)、元禄一六年からは大河内松平家の中屋敷となり幕末に至った(沿革図書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報