木下隠(読み)このしたがくる

精選版 日本国語大辞典 「木下隠」の意味・読み・例文・類語

このした‐がく・る【木下隠】

[1] 〘自ラ四〙 茂っている木の葉の下に隠れる。
万葉(8C後)二・九二「秋山の樹下隠(このしたがくり)逝く水のわれこそ益(ま)さめおもほすよりは」
[2] 〘自ラ下二〙 (一)に同じ。
※久安百首(1153)雑下「木のしたがくれ ゆく水の 浅き心に まかせつつ かきあつめたる くち葉には〈藤原清輔〉」

このした‐がくれ【木下隠】

〘名〙 木の陰に隠れること。また、木の陰に隠れたところ。
※続後拾遺(1326)秋上・二九八「すむ月の影をばよそにみやき野の木の下隠鹿や鳴らん〈藤原公賢〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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