法則の辞典 「有理指数の法則(結晶)」の解説 有理指数の法則【law of rational intercepts,law of rational indices】 結晶内に存在する,互いに平行ではない三稜を座標軸にとったとき,任意の結晶面は適当な係数 A,B,C を選ぶと,Ax+By+Cz=1という式で表現できる.結晶内に存在する最も簡単な面が3本の結晶軸それぞれを切る長さ(すなわち軸率)を a,b,c とすると,上の式は(h/a)x+(k/b)y+(l/c)z=1 のように書き換えられる.このようにすると,h,k,l は常に整数(0も含む)となる.これを,有理指数の法則という.面角不変の法則*,晶帯の法則*とともに結晶学の基本的法則である.ミラーの法則*も参照. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報