有ない(読み)あらない

精選版 日本国語大辞典 「有ない」の意味・読み・例文・類語

あら【有】 ない

(「ない」は打消の助動詞) ない。
[一] 「ある」が動詞の場合。
浄瑠璃心中宵庚申(1722)上「せく事はあらない」
[二] 「ある」が補助動詞の場合。
おあむ物語(1661‐73頃)「しら歯の首は、〈略〉こはいものでは、あらない」
※おあんさま(1965)〈大原富枝〉「土佐とて鬼の国でも蛇の国でもあらないものを」

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