月田古墳群(読み)つきだこふんぐん

日本歴史地名大系 「月田古墳群」の解説

月田古墳群
つきだこふんぐん

[現在地名]粕川村月田

粕川の支流うさぎ川右岸の緩傾斜地に位置。南北約一キロ、東西約二〇〇メートルの帯状の範囲に三四基以上が密集して所在している。兎川対岸の南東約一キロには五世紀末から六世紀前半を中心とした三〇基以上からなる竪穴式石室を主体部とする群集墳、白藤しらふじ古墳群がある。

昭和二〇年代当古墳群中の鏡手塚かがみてづか壇塚だんづか古墳(いずれも県指定史跡)など六基について発掘調査が実施され、同五六年(一九八一)―五八年に古墳群全域について大規模な調査が実施された。当古墳群は全長三〇メートルの鏡手塚を含め、三基の前方後円墳と三一基以上の大小円墳からなる。円墳の中には径四〇メートルに達する大型のものもある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報