最上河原・百間堀前(読み)もがみがわら・ひやつけんぼりまえ

日本歴史地名大系 「最上河原・百間堀前」の解説

最上河原・百間堀前
もがみがわら・ひやつけんぼりまえ

[現在地名]宇都宮市松が峰まつがみね一―二丁目・一条いちじよう一―二丁目・あさひ一丁目・河原町かわらまち

宇都宮城三の丸西方に位置する武家屋敷地帯で、百間堀・西館にしだて堀・地蔵じぞう堀の外側にある。東側が土塁、西側が平地で道路に面し、上士級の武家屋敷二〇―二五区画があり、一区画は五〇〇坪から一千三〇〇坪であった。元和六年(一六二〇)以前の城内は百間堀以内といわれ、本多正純の城郭拡張以後この地域も城内とされた(宇都宮史)。松平忠弘時代の城下図(東大史料編纂所蔵)には武家屋敷地は描かれるが地名はみえず、宝永六年(一七〇九)の宇都宮御役人御屋敷付(柿沼渉文書)に家中一七名の居住する「茂上河原筋通」がみえる。三の丸西方北側の土塁の外堀を百間堀という。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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