最上川三難所(読み)もがみがわさんなんしよ

日本歴史地名大系 「最上川三難所」の解説

最上川三難所
もがみがわさんなんしよ

最上川には大小数多くの難所があったが、そのうち最大の難所として恐れられたのが、中流に位置する碁点ごてんのせはやぶさ(早房)の三難所である。最上川が山形盆地北端から約八〇メートル前後の丘陵を横断して、尾花沢おばなざわ盆地に流入する境目に近く位置する。河島かわしま山の西部、第三紀の凝灰岩の岩塊が河床に現れ、大小の岩石が点在する碁点が下り船にとって第一の難所である。北流した最上川は大淀おおよどの西部で第三紀層凝灰岩の丘陵に突当り、U字型に大きく西方に迂回する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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