曽谷貝塚(読み)そやかいづか

国指定史跡ガイド 「曽谷貝塚」の解説

そやかいづか【曽谷貝塚】


千葉県市川市曽谷にある貝塚遺跡。県北部に広がる下総台地の西南縁部に位置する、縄文時代前期から後期にわたって形成された馬蹄形貝塚。1979年(昭和54)に国の史跡に指定された。貝塚は、標高22~25mの台地上の窪地の周囲に形成されており、東西210m、南北240mの規模で、東京湾岸の貝塚のなかでも最大級。検出された遺構は住居跡38軒、小竪穴21基などで、人骨も20体発見。貝層は東側に2つ、西側に1つの貝層ブロックが独立して存在し、裾野にあたる周辺部には小貝塚ブロックが点在しており、集落としての大きな広がりが推定される。出土土器は、縄文時代前期前葉の黒浜式土器、後期の堀之内式土器、加曽利B式土器が多く、石鏃(せきぞく)、磨製石斧(せきふ)、石皿、骨針などの石器、骨角器なども出土している。JR総武線市川駅または京成電鉄市川真間駅から京成バス「曽谷」下車、徒歩約5分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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