書添(読み)かきそえる

精選版 日本国語大辞典 「書添」の意味・読み・例文・類語

かき‐そ・える ‥そへる【書添】

〘他ア下一(ハ下一)〙 かきそ・ふ 〘他ハ下二〙 (室町時代頃からヤ行にも活用した) =かきくわえる(書加)
※宇津保(970‐999頃)沖つ白浪「『身一つはかくて侍れば私の要ことになし』とて、ふみかきそへてゐんつくり、酒飲みして」
日葡辞書(1603‐04)「Caqisoye, uru, eta(カキソユル)
ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉「序だから、ここに書き添へて置く」

かき‐そえ ‥そへ【書添】

〘名〙 書き加えること。また、その言葉
説経節・をくり(御物絵巻)(17C中)一一「御しゃうにんも、むなふたに、かきそへこそはなされける」
追儺(1909)〈森鴎外〉「何某も呼んであるから来いといふ書添がしてあった」

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