春光寺(読み)しゆんこうじ

日本歴史地名大系 「春光寺」の解説

春光寺
しゆんこうじ

[現在地名]八代市古麓町

古麓歴史自然公園のなかにある。江東山と号し臨済宗、本尊観世音菩薩。天正一一年(一五八三)八代城主松井康之が亡父松井正之追福のため丹後久美くみ(現京都府熊野郡)に常喜山宗雲そううん寺を建立、慶長六年(一六〇一)に康之が細川氏から豊後国速見はやみ杵築きつき城を預けられた時、城郭内に同寺を移し、同一七年康之の法名春光院英雲宗傑にちなみ春光院と改めた。この時松井興長は寺領一〇〇石を寄進したという。元和三年(一六一七)興長は豊前小倉に移り、同寺も小倉へ移転された。寛永九年(一六三二)細川忠利の肥後入国後に熊本に移転。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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