星谷寺(読み)しようこくじ

日本歴史地名大系 「星谷寺」の解説

星谷寺
しようこくじ

[現在地名]座間市入谷三丁目

真言宗大覚寺派、妙法山持宝院と号し、本尊聖観音。坂東三十三所八番札所。星谷ほしのや観音堂の別当寺開山は長元九年(一〇三六)に死去した善宥と伝える。もとは北東方約四〇〇メートルの本堂ほんどう山頂上にあったが、寛延二年(一七四九)焼失し、現在地に移転。境内にある梵鐘の銘に、「嘉禄三年丁亥歳次正月廿一日、大勧進金剛仏子 秀毫、大檀越沙弥 西顔、大檀那 源朝臣信綱(下略)」とある。源信綱は、近江源氏の佐々木信綱と推定される。この梵鐘は関東以北で二番目に古く、撞座が一つしかないことでも有名で、国指定重要文化財。小田原北条氏が出陣の際に度々この寺を宿舎としている(天正八年三月六日「北条氏照朱印判状」県史三)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「星谷寺」の解説

星谷(しょうこく)寺

神奈川県座間市にある寺院。天平年間(729~749)創建とされる。真言宗大覚寺派。星の谷観音とも呼ばれる。坂東三十三観音第8番札所。

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