昊天宮(読み)こうてんぐう

日本歴史地名大系 「昊天宮」の解説

昊天宮
こうてんぐう

[現在地名]大村市宮小路

古くは幸天六こうてんろく社・幸天六所大明神などと称した。祭神は伊弉諾命・伊弉冉命・天津彦火瓊瓊杵尊・木花開耶姫・玉依姫尊・彦波瀲武草葺不合尊で、また大村家初代の大村直澄を祀る。旧村社。元徳四年(一三三二、正慶元年)八月一三日の某(平家勝か)書下写(福田文書)に「彼杵庄鎮守幸天大明神」とみえ、九月九日の祭礼では流鏑馬などの神役について注進するよう福田三郎入道に命じている。大村家の信仰は厚く、文明六年(一四七四)有馬貴純との合戦で敗れた大村純伊は六年後に旧領を奪回するにあたり当社の加護があったとして、純伊自ら千日詣を行ったと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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