日除(読み)ひよけ

精選版 日本国語大辞典 「日除」の意味・読み・例文・類語

ひ‐よけ【日除】

〘名〙
① 日の光をさえぎるために設けるもの。日光直射をさけるためのおおいなど。《季・夏》
※俳諧・文化句帖‐三年(1806)八月「蕣(あさがお)日よけの足に引ぱりて」
② 日光を避けるための、小形の女用の蝙蝠(こうもり)傘。ひがさ。
洒落本・仕懸文庫(1791)四「ここできゐてゐても日よけの穴から狂言をみるやうでじれってへ」

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世界大百科事典(旧版)内の日除の言及

【暖簾】より

… 暖簾は外暖簾と内暖簾とに分けられる。外暖簾は店暖簾ともいって日除けと看板を兼ね,店などで軒先や通りにわにかけるもので,古くは平安時代末ごろからあったと思われ,中世の絵巻物に描かれた町家にも散見する。しかし内暖簾ともども発達するのは近世になってからで,桃山時代などには自由で面白い図柄の暖簾がつくられた。…

※「日除」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」