日用村(読み)ひようむら

日本歴史地名大系 「日用村」の解説

日用村
ひようむら

[現在地名]小松市日用町

粟津あわづ谷の奥に位置し、ほとんど全域が山地である。日用川が山間を屈曲して流れ、下流荒谷あらたに村・牧口まきぐち村がある。本村表日用おもてひよう、枝村を裏日用または下村という。正保郷帳では高二二四石余、田方一一町一反余・畑方二町一反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では高二一九石余、免四ツ二分、小物成は山役二五四匁・漆役二八匁(三箇国高物成帳)。宝暦一〇年(一七六〇)肝煎宅から出火、村御印を焼失して再交付を受けた(小松市史)。寛政四年(一七九二)の家数一五(うち本百姓一二・頭振四)は表日用一〇・裏日用五に分れて住み、人数男三二・女三三、一五年はえの柴七〇〇束分を一口として一六三口の持山がある(同書)

日用村
ひようむら

[現在地名]富来町日用

町居まちい村の北、日用川源流に位置する山村。町居松尾まつお神社の永和元年(一三七五)八月二五日の宝殿造立棟札氏子として「大滝村」がみえ、地内字大滝おおだきのこととみられる。正保郷帳の高二〇石余、田一町余・畑三反余、免三ツ四歩二厘。寛文一〇年(一六七〇)の村御印には高五七石、免三ツ、新田高六石、小物成は山役二七匁、鳥役一匁(出来)とある(三箇国高物成帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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