日光川(読み)につこうがわ

日本歴史地名大系 「日光川」の解説

日光川
につこうがわ

木曾川の旧分流で和田わだ川・はた川・ふる川・萩原はぎわら川ともよぶ。江南市の般若はんにや付近で分水し、般若川や大江おおえ川を分ち江南市前飛保まえひぼから一宮市瀬部せべの北辺を流れて浅井公園の池(一宮市)をなし、佐千原さちはら長島ながしま(一宮市)の中間を経て一宮市の西側を北から南へ流下し、途中に野府のぶ川・古川を合流してさらに流下する。萩原(一宮市)付近では、古くは萩原川ととなえて渡船場があり六〇石の船頭給を与えられていたが、天正一四年(一五八六)の洪水以来しだいに狭小となり、おこしの渡(木曾川)に船頭は移された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報