方上保(読み)かたかみほ

日本歴史地名大系 「方上保」の解説

方上保
かたかみほ

現珠洲市三崎みさき地区一帯に比定される。なお「三州志」に大屋おおや村の垣内として方上がみえる。承安五年(一一七五)二月二八日の能登国司庁宣(須須神社文書)に「以方上保内荒田壱町為妙成就院仏聖事」とある。承久三年(一二二一)九月六日の能登国田数注文には「方上」とみえ、平安末期に三〇町五反九あった公田が正治元年(一一九九)の検注定によって一三町二反七と定められた。嘉元四年(一三〇六)六月一二日の昭慶門院領目録案(竹内文平氏旧蔵文書)によれば、八条院庁分に「能登国形上庄盛永」とみえ、正安四年(一三〇二)九月には後宇多上皇へ伝えられ、次いで皇女の昭慶門院憙子内親王に譲られている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android