新物(読み)あらもの

精選版 日本国語大辞典 「新物」の意味・読み・例文・類語

あら‐もの【新物】

〘名〙
① 新しいもの。新しく作ったもの。
② (「荒物」とも) 生のもの。新鮮なもの。特に生のままで進物供物にする魚、鳥など。
御湯殿上日記‐長享三年(1489)正月一一日「しもかわら殿よりは、あら物にて二色、二かまいる」

しん‐もの【新物】

〘名〙 新しいもの。しんぶつ。特に、歌舞伎狂言音曲などの新作もの。
※雑俳・柳筥(1783‐86)四「新物を弾たがくゎよう大あたり」
歌舞伎梅柳若葉加賀染(1819)大切「時に、明日から駒吉が、新物の稽古は片付いて居るか」

しん‐ぶつ【新物】

〘名〙
① 新しいもの。しんもの。
② 新しく仕立てた衣類
※俳諧・毛吹草(1638)四「山城〈略〉新物(シンブツ)仕立」

にい‐もの にひ‥【新物】

〘名〙 新しいもの。できたてのもの。
※為家集(1271‐75頃)雑下「昨日こそ神田早苗いそぎしを今朝にゐものの御戸開く也」

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