新居城跡(読み)あらいじようあと

日本歴史地名大系 「新居城跡」の解説

新居城跡
あらいじようあと

[現在地名]尾張旭市城山町

退養たいよう寺の西南七〇〇メートルほどの長池下ながいけしも松林の中にある。背後に大池(長池)をひかえ、他の三方は自然の低地を利用している。康安元年(一三六一)水野良春が志段味しだみ(現名古屋市)南方山林を開墾し、一邑開村の際築城したといわれているが、これは退養寺と新居城の間にある御殿とよぶ地で、長池下の当城は新城であるという。長池下の城は良春四世の孫、水野雅楽頭宗国の築城といい、宗国および雅楽助宗信はここに在城し、清須きよす斯波・織田氏に属したともいう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android