新作村(読み)しんさくむら

日本歴史地名大系 「新作村」の解説

新作村
しんさくむら

[現在地名]高津区新作

東は新城しんじよう(現中原区)、西はかじ村、南は上野川かみのがわ村・下野川村、北は末長すえなが村に接する。東方は平地西方丘陵となる。りよう用水末長村から入り清沢きよさわ村に至る。間際根まぎわね池の谷いけのやと神明谷しんめいやと仏手台ぶつしゆだいの小字がある。小田原衆所領役帳には後藤惣次郎「拾五貫六百卅七文 小机新作」とみえる。寛永一〇年(一六三三)旗本門奈・国領領、江戸芝増上寺領の三給、慶安三年(一六五〇)一部が増上寺隠居領となり四給。寛永四年一一月の検地帳(宮田文書)によれば田三九町六反余、畑屋敷二一町余。

新作村
しんざくむら

[現在地名]松戸市新作・新作一―三丁目・北松戸きたまつど一―三丁目

上本郷かみほんごう村の北にあり、村域は江戸川左岸の低地から下総台地西端部にかけて展開する。村内を水戸道がほぼ南北に通る。寛永二年(一六二五)の旗本小栗信友宛の知行宛行状に「新作村八拾壱石六斗余」とみえる。元禄一二年(一六九九)の小金領野馬法度請書では旗本安部領高二〇〇石・同筧領高六九石余の相給。旧高旧領取調帳では筧領・安部領と幕府領の相給。松戸宿の定助郷を勤め、中野なかの牧付人足一〇人・印西いんざい牧付人足一二人を負担(天保一〇年小金五牧捕馬等人足割控)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報