デジタル大辞泉
「斎種」の意味・読み・例文・類語
ゆ‐だね【▽斎種】
豊穣を祈って斎み清めた穀物の種。主として稲にいう。
「青楊の枝きり下し―蒔きゆゆしき君に恋ひわたるかも」〈万・三六〇三〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ゆ‐だね【斎種】
〘名〙
豊穰を祈り斎
(い)み清めた種。清浄な
種子。
多く、
祭事を行なって、
苗代に蒔く稲の種子をさす。
一説に、「ゆ」は「
五百(いお)」の変化した語で、多くの種子の意ともいう。
※
万葉(8C後)七・一一一〇「
湯種(ゆだね)蒔く
新墾(あらき)の
小田を求めむと
足結(あゆひ)出で濡れぬこの川の瀬に」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報