数歌(読み)かぞえうた

精選版 日本国語大辞典 「数歌」の意味・読み・例文・類語

かぞえ‐うた かぞへ‥【数歌】

〘名〙
① (「かぞえ」は「誦」の意) 「古今集‐序」の六種(むくさ)の歌の一つ。「詩経」の六義(りくぎ)の一つの賦になぞらえたもの。他のものにたとえないで、そのままをよむ歌。
古今(905‐914)仮名序「ふたつにはかぞへうた。さくはなに思ひつくみのあぢきなさ身にいたづきのいるもしらずて」
② 一つ、二つと数を追って歌っていく歌謡室町時代の「物売り歌」や近世の「てまりうた」の類。
※俳諧・犬子集(1633)一「鶯は月星日をやかぞへうた〈良徳〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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