散失(読み)サンシツ

デジタル大辞泉 「散失」の意味・読み・例文・類語

さん‐しつ【散失】

[名](スル)まとまっていたものが、ばらばらになってなくなること。散逸。「貴重な書類散失してしまった」

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精選版 日本国語大辞典 「散失」の意味・読み・例文・類語

さん‐しつ【散失】

〘名〙 ちりうせること。ちりぢりになってなくなること。散逸。
庭訓往来(1394‐1428頃)「損亡之勘注、算用散失之都合、聊無其煩
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一二「金銀田産の遺予(のこしあたふ)るものは、散失する事あるべけれども」

ちり‐う・す【散失】

〘自サ下二〙 ちりぢりばらばらになって見えなくなったりなくなったりする。
古今(905‐914)仮名序「あをやぎのいとたえず、まつのはのちりうせずして、まさきのかづら、ながくつたはり」
今昔(1120頃か)二「庫蔵(くら)空く成り、眷属散り失せ、妻子弃(す)てて去ぬ」

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普及版 字通 「散失」の読み・字形・画数・意味

【散失】さんしつ

遺失

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