遺失(読み)いしつ

精選版 日本国語大辞典 「遺失」の意味・読み・例文・類語

い‐しつ ヰ‥【遺失】

〘名〙
物事を忘れてあとに残すこと。とりおとすこと。忘れること。なくすこと。
扶桑略記(12C初)神護景雲三年六月「汝承此言、莫遺失矣」 〔史記‐亀策伝〕
② あやまち。落度欠点。〔杜甫‐北征詩〕
動産占有者自分意思によらないでその所持した物品を失うこと。
遺失物法(明治三二年)(1899)一条他人の遺失したる物件を拾得したる者は」

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デジタル大辞泉 「遺失」の意味・読み・例文・類語

い‐しつ〔ヰ‐〕【遺失】

[名](スル)
置き忘れたり落としたりして金品を失うこと。なくすこと。
「遠い昔に―したものを、再び取り戻したような感じがする」〈島木健作生活の探求
動産の法律上の占有者が、自分の意思によらずにその所持を失うこと。
[類語]散逸滅失流失消失消滅消散忘失雲散霧散雲散霧消離散四散飛散立ち消え消える失せる散る失する喪失する亡失する紛失する失う無くす無くする無くなす無くなる落とす

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普及版 字通 「遺失」の読み・字形・画数・意味

【遺失】い(ゐ)しつ

わすれる。遺逸。〔後漢書、魯丕伝〕に巖を顯はして以て仁賢求む。幽をして獨りらしむること無(なか)れ。

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