提耳(読み)ていじ

精選版 日本国語大辞典 「提耳」の意味・読み・例文・類語

てい‐じ【提耳】

〘名〙 (「詩経大雅・抑」の「匪面命一レ之、言提其耳」から出た語) 耳に口を近づけて言うこと。ねんごろに教えたり諫めたりすること。
朝野群載‐三・天承元年(1131)二月一三日・延暦寺起請〈藤原敦光〉「学頭并人師等各施提耳之訓。令刺股之功
※山陽詩鈔(1833)八・杏坪叔有詩次韻「関心家業終無続、提耳児曹頼有人」 〔後漢書‐循吏伝・劉矩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「提耳」の読み・字形・画数・意味

【提耳】ていじ

耳もとで教える。〔詩、大雅、抑(よく)〕面(まのあたり)して之れに命(い)ふのみに匪(あら)ず 言(ここ)に其の耳に提す

字通「提」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android