捩切・捻切(読み)ねじきる

精選版 日本国語大辞典 「捩切・捻切」の意味・読み・例文・類語

ねじ‐き・る ねぢ‥【捩切・捻切】

[1] 〘他ラ五(四)〙 ねじって切断する。ひねって切る。また、強く切る。ふりきる。ねじり切る。
平家(13C前)九「おしならべてむずととって引おとし、頸ねぢきて」
※虎寛本狂言・布施無経(室町末‐近世初)「十疋の布施物真中よりふっつりとねぢ切て」
[2] 〘自ラ下二〙 ⇒ねじきれる(捩切)

ねじ‐き・れる ねぢ‥【捩切・捻切】

〘自ラ下一〙 ねぢき・る 〘自ラ下二〙 ねじれて切れる。
※闇の絵巻(1930)〈梶井基次郎〉「高笑ひがワッハッハ、ワッハッハときこえて来るやうな気のすることがある。心が捩じ切れさうになる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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