精選版 日本国語大辞典 「押被」の意味・読み・例文・類語
おっ‐かぶ・せる【押被】
〘他サ下一〙 おっかぶ・す 〘他サ下二〙 (「おっ」は接頭語)
① 勢いよくかぶせる。物の上などをおおう。
② 罪や責任などを人に負わせる。なすりつける。
※雑俳・柳多留‐八(1773)「しゃば中にかりはないぞとおっかぶせ」
④ にせものを作ったりしてだます。よくないものを、いつわって買わせたり、押しつけたりする。
※雑俳・柳多留‐二一(1786)「おっかぶせられたといわにゃつり合ず」
おっ‐かぶせ【押被】
〘名〙
① かぶせること、特に、みっともない所をおおうため、外側を包むこと。〔東京語辞典(1917)〕
② まねたり、似せたりすること。また、そのもの。にせもの。まがいもの。
④ いんちきな品を売りつけたり、いいがかりをつけて押しつけたりすること。
※歌舞伎・櫓太鼓鳴音吉原(1866)六幕「喧嘩やおっかぶせ、押借りゆすりが高だから」
おし‐かぶ・せる【押被】
〘他サ下一〙 おしかぶ・す 〘他サ下二〙 (「おし」は接頭語)
① 上からおおう。かぶせる。
② 前のことばにすぐ続けて上に覆いかけるようにして言う。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報