押付の板(読み)オシツケノイタ

デジタル大辞泉 「押付の板」の意味・読み・例文・類語

おしつけ‐の‐いた【押付の板】

大鎧おおよろいの背の上部肩上わたがみ下方の、化粧の板の上部。一説に、後立挙うしろたてあげの一の板のこととも。
腹巻き胴丸の背の上部の金具回り。これに肩上を取り付ける。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「押付の板」の意味・読み・例文・類語

おしつけ【押付】 の 板(いた)

大鎧(おおよろい)の背の上部、肩上(わたがみ)の下方にある板。後立挙(うしろのたてあげ)の一の板のこととも。
源平盛衰記(14C前)三〇「鎧の押付(ヲシツケ)の板(イタ)をつかまへ」
腹巻、胴丸の背の上部の金具回り。革包み覆輪(ふくりん)がけでこれに肩上を付接する。
③ 兜のうしろの板。
雑兵物語(1683頃)下「口の中から盆のくぼまで射抜て、押附の板へがばと射付た程に」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android