抵触・牴触・觝触(読み)ていしょく

精選版 日本国語大辞典 「抵触・牴触・觝触」の意味・読み・例文・類語

てい‐しょく【抵触・牴触・觝触】

〘名〙
① ふれること。すれあうこと。ていそく。
四河入海(17C前)二四「さる程に鴉鵲の抵触を禁ぞ。かまいて此の松樹を聊爾に鴉鵲に蹈するなぞ」
風俗画報‐一五号(1890)掲示文「館内の物品には濫りに抵触(テイショク)すべからず」 〔周礼注‐地官・封人〕
事物が相互に矛盾衝突を起こすこと。
民法(明治三一年)(1898)一一二五条「前の遺言と後の遺言と牴触するときは」
美徳のよろめき(1957)〈三島由紀夫〉二「彼女のこんな人となりは、彼女の優雅と、少しも牴触するものではない」
③ きまりや制限にさしさわること。
自由新聞‐明治一六年(1883)六月二四日「砂川秀二郎氏の討論の端が条例に牴触すると認められ中止解散せられたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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