折屈(読み)おれかがみ

精選版 日本国語大辞典 「折屈」の意味・読み・例文・類語

おれ‐かがみ をれ‥【折屈】

〘名〙
② ひざの裏側ひじ内側
兵隊の宿(1915)〈上司小剣〉二「細い脹脛(ふくらはぎ)の折れかがみの辺りまでを見せて」

おり‐かが・む をり‥【折屈】

[1] 〘自マ四〙 腰や膝を曲げて低い姿勢になる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
濹東綺譚(1937)〈永井荷風〉一「折かがんだまま、首だけひょいと此方へ向け」
[2] 〘他マ下二〙 ⇒おりかがめる(折屈)

おり‐かがみ をり‥【折屈】

〘名〙 (腰や膝などを折り曲げることの意から) 行儀作法。または、立居(たちい)振舞。おりこごみ。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)二「内においてどのやうにやかましく申ても、折屈(ヲリカガミ)が直りませぬ」

おり‐かが・める をり‥【折屈】

〘他マ下一〙 をりかが・む 〘他マ下二〙 折り曲げる。腰を折ってからだを前かがみにする。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※滑稽本・七偏人(1857‐63)二「下部はすこし足をはやめ、茶め吉に追付て腰をりかがめ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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